| 舞台写真 |
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大山 今のご主人との子?
恵美 いえ、前に別れた主人との子です。
大山 離婚のご経験があるのね。
恵美 (急に泣き出す) |
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♪水にただよう〜きめた きめた おまえと 道づれに |
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加納 だから僕たちはは、今を生きたいんですよ。十五歳年が離れてるからといってそれが何なんです。たしか なことは、今、僕は恵美さんを愛してることなんだ。カーペ・ディエム。
加納 古い生活よさようなら。新しい生活よ(恵美も声を揃えて)今日わ。
今村 何のことだ。
加納 チェホフです。アントン・パブロビッチ・チェホフ、「桜の園」 |
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敬二 要は、その言葉に実体があるかどうか、本物か偽物か、こちらにそれを見極める防衛力がなければ、簡単に言葉にふりまわされてしまう。(加納に)君のカーペ・ディエムなんて言葉に毒されて、家内はぼくと別れたいと言い出したんだぞ。 |
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吉川 何だとお。(殴りかかるポーズ)
神田 殴るなら殴ってください、気のすむまで。その代わり、お願いです。もう恵美や哲雄君に近寄らないでください。二人は僕の命です。僕は闘います。 |
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恒雄 泣くな。愛してればこそじゃないか。俺だって、お前を殴りながら心では泣いてるんだ。
恒雄 言うな。殴ったのは俺が悪かった。でもよ、お前が可愛いからなんだ。分かるだろう。
恒雄 いつまでも泣くんじゃないよ。さあ、おれ達の歌を唄おう。 |
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寛斎 ママ、僕ゆうべ、ゴッホの夢を見ちゃった。よく見るんだ、この頃。
恵美 まあ、すてき。 |
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寛斎 だって、ここに絵があるんですよ。この絵を描くためには、ここにゴッホが立っていたという事になるん じゃないか。そう思ったら、見えぬゴッホの存在が僕の体に乗り移って、僕の体は感激でふるえたんです よ。金縛りにあったみたいにそこを動けなくなったんです。
恵美 そうね。そういうことになるわね。まあ、何てステキなことを言うんでしょう。やっぱりプロの絵描きは、
寛斎 画家と言った下さい。 |
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敬二 まあ、聞いて下さい。結婚についてなんですが、男が女を選ぶのは、家財道具を選ぶようなものだ。
大山 家財道具とはなんですか
敬二 まあ、待ちなさい。僕が言ってるんじゃない、ヨーロッパが言ってるんだ。まだ、あるんだよ。最後まで聞きなさい。だから、その家財道具に少々傷がついていても、古くても男はそれで我慢ができる。 |